暗闇で
- keiichiroyamazaki

- 6月25日
- 読了時間: 2分
run the voodoo down / Cassandra Wilson
it's not you it's me / Theo Croker
lean in / Nubya Garcia
sweet pumpkin / Samara Joy
truth / Sidsel Endresen and Bugge Wesseltoft
that's all / Eliane Elias
真っ暗闇で30分間、1ドリンクで好きな音楽を独り大音量で楽しむというイベントがあったから、上記30分きっかりのラフなmixを作って参戦した。本来が音楽のための音響環境でないため聴きにくいものもあったが、「演劇が始まる前のあの時間を再現したい」という趣旨なのだから、それはご愛嬌。真っ暗闇も大音量も日常にはなかなかないもので、大いに楽しんだ。木村麻耶氏の箏によるバッハや、モンポウ、ストラヴィンスキー、ストレートなダンスクラシックから、果ては90'sユーロビートまで、時間があれば何度も行って他にも試してみたかった。
あまり時間がなかったから急いで選曲したが、ご覧の通り4曲のヴォーカル物はいずれも女性シンガーのもの。それぞれに一度聴いたら忘れないすばらしい声を持っている。私はどちらかと言えば「おんなのひとの歌にはかなわん」と思っているほうで、それはもともとクラシック音楽しか知らないところ突如ファンクやレゲエに触れるようになり、Clydie KingやMarie Queeny Lyons、Betty Davis、Betty Harris、Phyllis Dillonといったシンガーたちに鮮烈な印象を刻まれた原体験によるものかもしれない。枯れた声、艶やかな声、落ち着いて気品のある声。もちろん男性にだってすばらしい歌がたくさんあるけれど、女性の歌声はまさに花のように、色とりどり咲き誇るように思うのだ。
暗闇に響くシゼル・アンドレセンには、静かなる叫びとでも言うべきただならぬ迫力があった。
