個展が無事終了しました
個展「内なる印象」にお越しいただいた皆様ありがとうございました。
毎度のことですが作品の選定や仕上げは春の時点でほとんど終わっており、作品たちが自分の感覚に十分馴染んでから見ていただくため付き合う期間が長くなるので、個展が終了したときにはほんのりと寂しさを覚えるものです。今年はプレイベントのライブも個展のぎりぎり直前でしたし、冊子の書き物もしていましたから、夏の終わりごろからはほんとうに濃密な時間となりました。気温が激しく乱高下したこのふた月どうにか体調も崩さずに済み、心からほっとしています。危なかった。それが正直な感想です。
おかげさまで、今年も豊かな時間となりました。皆様お一人お一人、時には道に迷いながらやってこられて、ドアの外から最初に中を覗き込む華やいだお顔を見るとき、ああ、今年もやってきてよかったなあとしみじみ思います。今回制作した冊子の中にキケロの「手紙は赤面しないからだ」という言葉について書いたものが収録されていますが、zakuraのあの空間にも手紙と似たようなところがあって、折り目正しくありながら和やかで、いつも以上に素直にわだかまりなく、自分の感性を十分表現しながらコミュニケーションを楽しむことができるような気がします。
冊子も手に取っていただき感謝しております。はじめてのことで手探りでしたが喜んでもらえて嬉しかった。色々な方とたくさんの言葉を交わしてきて、でも時間がある方ばかりではなかったから、こうした形で届けたい方に届けたい言葉をお贈りできてよかったですし、忘れてしまう前にきれいな形で残しておけて、満足しています。
がんばったものの一箇所文字の重複があり無念でしたが、またの機会のために修正しておきます。今のご時世増刷も手軽にできますから、欲しい方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談くださいね。
今年もありがとうございました。今日から明らかに寒いですけれどお身体に気をつけて、せわしない年末を乗り切ってまいりましょう。次回もまたzakuraで個展を開催できると思います。同じ場所で5年5回目となりますから、ちょっとした節目でもあります。その日をまた皆様と一緒に迎えられますことを心から楽しみにしております。