小休止
スープストックで軽めの夕食をして、個展のワインを物色して、本屋やレコード屋を回って、ソファでコーヒーを飲みながらひと息ついている。全身に纏わりついていた淀んだものがふっと解けていくのを感じて、こんなふつうの夜を久しく過ごしてこなかったことに気がついた。
どうも音楽が絡むと焦りや自分への苛立ちが出てきてよろしくないが、それだけではない。個展に関連してまとまった量の文章を書く必要があって、何もないところから書くのではないし早め早めで取り掛かっているのだからと油断していたが、いざ締め切り間近になると気になるところがいくつも出てくるし、妙な緊張感が出てくるしで休まらず、今日ようやく解放された。内容はもはやきりがないが、せめて誤字や脱字がないことを祈るばかりだ。
もうすぐ10月も終わる。来週末にはライブがあって、その翌週には個展が控える。この数年はほぼ同じサイクルで動いていて、この時期には特有の高揚感がある。うまくいかないことだらけで嫌になることもあるが、こういうプレッシャーやストレスを味わえる生活ができるのはありがたいことだ。
思考と感性をしなやかに、一日一日を味わって過ごそう。