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  • 執筆者の写真keiichiroyamazaki

疑問

作るものが何であれ、真髄、本質、といったものは人間の都合の外側にあるのだと思っている。人為を超えたところにある大きなものへの憧れ、それに近づこうとする意志、それが神様のようなものを想定させてきたのだろうし、美しいということはそうした存在との繋がりの在り方を測る指標のようなものだと考えている。恐らくそれは人間にしか評価できないものであって、人間の外に向かいながら、しかし人間の内側にしか生じないというところに、矛盾とは思わないが、美学に関する一つの妙がある。

興味があるのは、人間以外の生き物の審美について。求愛する牡の、声や姿を評価する雌の感受性はどういうものなのか。刺激の強さか、しかし鶯の声を聞けばそう単純なものではないようにも思うし、どんなメカニズムなのだろう。


養老孟子氏あたり何かお書きでないかな。探してみようか。

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