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  • 執筆者の写真keiichiroyamazaki

空を見ながら

思いがけず休日。すっきりと雲ひとつなく、コーヒーも美味しい。



多様性の時代と言えば聞こえはいいが、人は民族性の壁を超えられるか、そんな分の悪い挑戦を強いられているのが現代であると思っている。たかだか個人の美意識の偏りが年月によってじっくり磨き熟成されてきた様式と渡り合えるはずもなく、際限なく短絡的になるばかりで、感性はどこに行くのか、恐れと焦り、憂い、そんな思いを抱いている。見せかけの個性でなくそれを統べるものを見据えていたいが、心許ない。

でも視点を変えれば民族性もひとつの偉大なバイアスなのであって、ショートを避けて思慮深く歩むならば、より純粋な形でその統合を見ることができるかもしれないし、それが許される時代とも言える。


本当に欲しいものは何だろう。そのために何ができるだろう。どうせ右から左に生きて消えていくだけの身で、なるようにしかならないのだけど、結局は学び手を動かす他はない。



朝はまだ少し寒くて、着る物に迷う。

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