top of page
  • 執筆者の写真keiichiroyamazaki

世代

昨夜、スワローズの内川選手がサヨナラ打を放った。チーム状況に恵まれなかった横浜時代、常勝のソフトバンク時代、いつも憎らしいくらい打ちに打っていたが、屈辱の昨シーズン、今季に入ってからは濃厚接触者となり離脱を余儀なくされ、復帰戦でいきなりひどく荒れた藤浪選手が相手でチャンスでことごとく打てず、当人の悔しさと危機感はいかほどかとずっと気がかりだっただけに、泥臭く放ったセンター前ヒットに子どもみたいに喜びを爆発させる姿が胸を打った。若い選手の台頭ももちろん嬉しいけれど、世代が近いこともあり、ベテランの悲哀が沁みる。

同じ学年の野球選手では能見篤史選手と石川雅規選手がまだ頑張っている。二人とも生き生きしていて励みになる。ひとつ下の世代がとても華やかだったけれど、五十嵐亮太や井川慶、帆足和幸、細川亨、石原慶幸、みんなかっこよかった。少し上では、今最年長だろうか、福留選手がいる。少し下では和田選手、糸井選手、青木選手、鳥谷選手や内海選手、松田選手、中島選手、中村剛也選手、まだまだ活躍している。身体ひとつで勝負するスポーツの、しかもプロの世界で近い世代が生き残っていることが驚きだし、やはりうまくいかないことも増えて、それでも経験を生かして頼もしい仕事をしてくれることもあり、味わい深い。工藤現監督や山本昌氏と同世代の方は現役時代さぞ勇気をもらったろう。


松坂選手が引退を決めて、あのふてぶてしい怪物が「手の感覚がない」とは胸が痛んだけれど、すごいものをたくさん見せてもらったし、他に何人もいない、TVで観ても軌道の違うストレートは本当に気持ちよかった。風格のあるワインドアップ、スライダー、たっぷり野球を楽しませていただいたと思う。晩年のカーブも個人的に好きだった。長い間おつかれさまでした。

しかし、三浦知良選手とはいったい…

bottom of page